USERS
テーブルからIDの昇順に全件取得し、ユーザ一覧をJSONで返します。
Writesの定義
Play2のJSONサポートでは、ScalaオブジェクトをJSONに変換するにはWrites
、JSONをScalaオブジェクトに変換するためにはReads
を定義する必要があります。
ここではUSERS
テーブルを検索して取得したケースクラスのリストをJSONに変換して返却するので、USERS
テーブルに対応するUsersRow
クラスに対応するWrites
を定義しておく必要があります。画面から値を受け取るForm
と同様、該当のコントローラ(ここではJsonController
)のコンパニオンオブジェクトとして以下の内容を追加します。
object JsonController {
// UsersRowをJSONに変換するためのWritesを定義
implicit val usersRowWritesWrites = (
(__ \ "id" ).write[Long] and
(__ \ "name" ).write[String] and
(__ \ "companyId").writeNullable[Int]
)(unlift(UsersRow.unapply))
}
Play2のJSONサポートが提供するDSLを使用してマッピングを定義していますが、DSLを使わずに以下のように記述することもできます。
implicit val usersRowWritesFormat = new Writes[UsersRow]{
def writes(user: UsersRow): JsValue = {
Json.obj(
"id" -> user.id,
"name" -> user.name,
"companyId" -> user.companyId
)
}
}
POINT
- Play2のJSONサポートではオブジェクトとJSONの変換を行うために
Reads
やWrites
でマッピングを定義する必要があります- Play2のJSONサポートは単純なケースクラスの変換だけでなく、より複雑な変換やバリデーションなどを行うこともできます
コントローラ
JsonController
のlist
メソッドを以下のように実装します。
// コンパニオンオブジェクトに定義したReads、Writesを参照するためにimport文を追加
import JsonController._
def list = Action.async { implicit rs =>
// IDの昇順にすべてのユーザ情報を取得
db.run(Users.sortBy(t => t.id).result).map { users =>
// ユーザの一覧をJSONで返す
Ok(Json.obj("users" -> users))
}
}
Json.obj
メソッドでケースクラスからJSONへの変換が行われますが、このときにケースクラスに対応したWrites
が定義されていないとコンパイルエラーになります。
実行
コマンドラインから以下のコマンドを実行してユーザ一覧がJSONで取得できることを確認してみましょう。
curl -XGET http://localhost:9000/json/list
結果として以下のようなJSONが表示されるはずです。
{"users":[{"id":1,"name":"Taro Yamada","companyId":1},{"id":2,"name":"Jiro Sato"}]}